モンブラン149がすごく書きやすかったので、同じモンブランの146も使ってみたくなりました。
しかし、まともな価格では買う気がせず(モンブランの価格はボッタクリとしか思えない)
そこで中古を探したら現行品(といっても2012年までのもの 以降中白146と表記)が手頃な価格であったのでゲットしました。

手元に届いた頃70年代の146(以降全金146と表記)が見つかり、どうせなら年代による違いを知りたいと思い、これも入手してしまったのです。

長さ比較


この2本を比べてみると全長で数ミリほど全金146が短く、軸径も気持ち程度細いような気がします。
尾栓の形状も少し違っており、キャップリングの刻印も全金146には生産国名もシリアルNOもないので一瞬偽物かと思いましたが、調べてみると一時そういうのもあるらしいので安心しました。
149は歴代の製品でサイズ、形状の変更はなかったようですが、146は変更があったようです。
ニブの違いは中白と全金となっており、ペン芯も中白146がプラスティックに対し全金146はエボナイトです。

ニブ比較


インクウインドウは中白146がスリットタイプに対し全金146は緑色がかった透明となっている
インク残量の確認のし易さは全金146は判りやすいのですが、中白146はほとんどできません、というかインクを入れるとスリットの存在すら分かりません。

キャップのホワイトスターも全金146は6つの突起が少し短くずんぐりとしている。

スター比較


書き味については中白146は最初からたいへん良く、さすがはモンブランという感じでしたが
全金146はインクフローが悪く、あれっ! と思いましたが元セーラー万年筆のペンドクター川口さんに依頼して調整して頂いたところ、すこぶる調子がよくなりました。
さすがはプロと感心した次第です、皆さんも調子の悪い万年筆をお持ちでしたら依頼されてみては
郵送で受け付けてもらえます。

  川口明弘氏のFACEBOOK


この2本の146を入手するまでは中白146よりも全金146の方がペン先が柔らかいのではと思っていましたが、実際は中白146の方が柔らかい書き味で、全金146は意外と硬く感じます。

ペンのサイズもパイロットのカスタム742とほぼ同じなので、149では太すぎるという人にも扱い易く、ポケットに差して携帯するには146は向いています。

字幅については2本ともはっきりせず、149のMニブより少し細いので。たぶんFではないかと思います、モンブラン社も是非ニブの太さを刻印してほしいものです。

現在、この2本に異なるインクを入れて使い分けていますが、私の書き癖になじんでより使いやすい万年筆になってほしいと思います。